5/13 術後1ヶ月 病理検査結果報告♡

術後１ヶ月が経過した。

体調はすこぶる良く、

傷口も落ち着いたしうつ伏せにもなれる。

うっかり治療の身である事を忘れる程だ。

そんな中、ついにこの日がきた。

病理検査結果報告日。

…手術した日の夜に先生が来て、

通常は代表いくつかのリンパだけだけど、

念の為全部調べて転移は見当たらなかったと言っていた。

念の為の病理検査、のつもりだった。

今後のホルモン治療の予定を聞くより、

5/13同日に予定しているエキスパンダーへの

塩水注入の方が痛そうで怖かった。

5/13木曜日、朝から強めの雨が降る。

9:30からの診察で呼び出しが掛かり、

病室へ入る。

 先生: 結論から言うと、癌でした。

…いまさら！？

以前、病理結果が出るまで診断書は出せない、

と言われた意味を漸く感じながら、

先生の声のトーンに少し違和感をもつ。

同じ低めのトーンのまま、先生は話を続けた。

先生: そんなに心配する必要は無いのですが…

採取した5つのリンパの中から1個だけ、

0.7mmの微小転移が見つかりました。

なのでホルモン治療のみの見立てでしたが、

抗がん剤も投与した方が安心だと思われますが

どうしますか？

わずか0.7mm！よく見つかったな！

病理検査ってすごい。

１ヶ月掛かるだけあるな。

てゆーかどうしますかって？

抗がん剤投与って選べるのか！？

色々な感心と疑問がぐるぐるしながら、

治療の為に来てるんだから

投与するしかないっしょ！と腹を括る。

妊孕性については。

この1ヶ月で夫婦で話し合って

結果がどうであれ、採卵はしない事を選んだ。

つい最近、上司に

「すこぶる体調良いのでホルモン治療だけなら

6月頃から通勤しながらも考えてます」なんて

呑気なやり取りをしていた。

抗がん剤は3週間毎の4回で、約3ヶ月との事。

目前だったゴールが一気に遠のいた。

通勤しながら抗がん剤治療している人も

たくさんいる。

本当にすごい事だし、

生涯向き合っていくこの病気に

2人に1人が罹患する事を考えれば、

働きながらの治療が普通となる世の中を

目指しているんだろうし、

私もそうあるべきなのかもしれない。

私はどうしたいか…

そういう活躍する先人の姿は

励みにもなれば、プレッシャーにもなる。

私は元々感情表現が苦手だ。

頭痛や風邪等で体調が悪い時にも、

怒ってる？と聞かれる。私の永遠の課題だ。

きっとがんばれば、会社へ行けるだろうし

できる仕事もあるんだろう。

でも、きっと体調の悪さがそのまま

職場の空気をピリつかせるに違いない。

そして自己嫌悪に陥る。

周囲の理解と協力と言えど、

相手に気を遣わせているという

こちら側の気持ちがやり切れない。

気を遣うのは治療だけにしたい。

休めるなら、休ませて貰えるなら。

休職期間を延長する事を決意した。

「浸潤性乳管癌 、腫瘍の大きさ2.2cm、

リンパ節転移有。」

それが私だ。最終的に貰った肩書き。

今まで2.7cmと言われていたのは、

良性のもう一個とくっついた直径だった様だ。

これからは新たな治療生活に向け、

気持ちの切り替えと副作用対策。

吐き気やら非常食は…なってみないと

対策は難しそうだけど、脱毛対策はできそう！

とりあえず、

抗がん剤治療中は生もの不可と言われたので

病理結果を受けたその足で豊洲市場へ。

寿司をたらふく食べて、

つけまつ毛と眉ティントを購入して帰宅。

ちなみに50㎖の塩水注入は注入時も注入後も全然痛くなく、少しだけ左胸が膨らんだ。目標300㎖らしい。

そして5/17の今日、

治療前点検で歯医者に来た。

🐈「改めて虫歯や虫歯になりそうな歯が無いか見てもらうよう病院で言われました」

歯医者さん「3月の手術前も虫歯点検したよね？虫歯になりそうと言ってもなぁ…」

と難解な顔をしながら、

とりあえず1箇所だけ歯石を取ってくれた。

5/19は心臓検査結果、

5/21は美容院で断髪式、

5/23は自己ワクチン投与、

5/27からいよいよ抗がん剤スタート。

また少し慌ただしい日が始まる…

今日になって

ようやく病理結果を受け入れ始めて

日記を書く事が出来た。

1度坊主にしてみたかったし、

癌になったからには

抗がん剤も経験した方がそれっぽいし(?)

色々無理はあるけど楽しみを見つけながら

前向きに取り組んで行こうと思う。