「お見舞いにいくよ」~パジャマ難民~
「お見舞いにいくよ!」
1月の終わりにみんなに罹患を告白し、
休職を告げた。
仲の良い同僚が、お見舞いにいくよ!
と声を掛けてくれた。
次、いつ出社できるかわからない中で、
ひょっとしたら
もう出社しないかもしれない中で、
職場の枠を越えて会いに来てくれる。
すごく嬉しい。
けれど、パジャマがダサい。
いくら闘病中と言えども、
30超えたと言えども、乙女心。
すっぴんな上にパジャマまでダサい姿を
見せる訳にはいかない。
これから療養中に誰かが
会いに来てくれる機会がきっと増える
( 来てくれるといいなという妄想も込めて)
だろうし、
入院前に絶対パジャマだけは
入手しなければ。
乳癌という大きな敵よりも前に、
まず私の目の前に立ちはばかるのは
毛玉だらけのダサいパジャマだ。
そう思ってジェラ〇ケやら見てるけど、
全然理想のパジャマに出逢わない。
どうせなら万年肩凝りも軽減できればと、
シルク素材で誰とも被らなそうな
派手目のかわいいパジャマが欲しい。
今まで気も使ったこと無く、
毛玉のロンTとスウェットで十分だった癖に、
いざ「パジャマ」を買おうとすると
拘りが強くて買えない。
いつもそうだ。
全く気にしないか、100%拘るか。
ちょうどいい合格点、は苦手だ。
そうは言っても、入院日が決まったら
それどころじゃなくなる。
今のうちにパジャマだけは。
欲を言えば、術後のブラも可愛いのがいい。
誰に見せる訳でもない。
可愛い下着の日は自然と自信も溢れ、
ワクワクしてくる。
可愛いブラは、テンション上げて
闘病生活を乗り越えるための武器だ。
お見舞い、本当に来てくれるといいな。
コロナ渦だけど面会なんてできるのか?
色々不安要素はあるが、
備えあれば憂いなし。
私はパジャマ探しの航海に出ます。